月刊ニュースレター「人事労務のリスク管理メモ」は、オフィスハラダが毎月発行している、職場のトラブルストーリーです。このサイトから紙面イメージでご覧になれますので、ぜひ一度ご一読ください。毎月発行時に、プログに掲載しています。もちろん無料です。
今まさに職場で起こっているリアルなトラブル事例集です
内容は、身近にありがちなトラブル事例(ストーリーはフィクションですが…)ですが、単なる事例紹介ではなく、登場人物それぞれの思惑を背景にした具体的なやり取りの中で、話が展開します。労務管理ご担当者の方にお読みいただくことを想定していますが、どなたでもお読みいただくことができるような、決して堅苦しくない、気軽にお読みいただけるような内容にしているつもりです。
その内容は、もしかすると、今まさに目の前で起こっている問題かもしれません。中には、あまりにリアルで読んでいて辛くなる、という方もおられる一方で、ストーリーに共感して「うちの職場だけではない」と気持ちを強くした、という感想をいただくこともありました。決してハッピーエンドではなく、読んでいて苦痛になることがあるような内容だからこそ、今まさに職場で起こっているリアルなトラブル事例集と言えるのではないかと思っています。
読むだけでトラブル対応のシミュレーションができる
ストーリーは、すべて円満に解決した事例ばかりではありません。というよりも、そのほとんどが未解決のストーリーで、深刻な事態に立ち入ったまま、身動きが取れない状況のまま、というものもあります。そこで人事労務ご担当者としてどうお考えになるか、言い方を変えれば、ケーススタディー、と言っても良いかもしれません。しかしその内容は、労働法のテキストにあるような、アカデミックな法的解釈を検討するものとは異なります。もっと泥臭く、法的解釈で解決できるようなものではありません。
トラブルの社内的な解決に必要なものは、そうした法的解釈も念頭に置いた上で、共感を得られる一言であったり、心の扉を開くような配慮だったりする訳です。もちろん、テレビ番組ではありませんが、的を得た一言でスカッと解決する、などということは、まずあり得ません。あの手この手と品を変え、時間をかけて、ようやく問題解決の第一歩を踏み出せる、それが現実ではないでしょうか。そんな現場レベルでの具体的な解決方法を考えさせられるような、そんな内容になればと思っています。
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「人事労務のリスク管理メモ」を配信する目的は?
なぜ無料で配布しているのか、とご質問をいただくことがあります。一言で言えば、「労務リスク管理への関心をお持ちいただくため」なのですが、こうしたトラブルへに対応について、たいていの経営者の皆さんは、ほとんど関心をお持ちいただけない、というのが私の実感です。本当であれば経営者の皆さんにご関心をお持ちいただきたいのですが…
経営者の方が抱く誤解とは…
一人でも多くの経営者の方に、多くの企業に、労務リスク管理に取り組んでいただきたい、という思いから、どうすればトラブル対応に関心を持っていただけるか、を考え、出来るだけ身近に、実感として受け止めて頂けるような情報を発信しようと思い、発行を続けているのですが、残念ながら、こうしたニュースレターについても、経営者の方々は、どうやらあまり関心をお持ちいただけないようです。私の力不足、表現力不足はどうにもなりません。それどころか、トラブル事例の情報などは、かえって社内のトラブルを煽るようじゃないか、と不評です。
ストーリーの見方を変えてみると…
トラブルのストーリーの大半は未解決のままで、ハッピーエンドはほとんどありません、とすでに指摘しましたが、ここで考えて頂きたいのは、この「ハッピーエンドではない」という話は、誰にとってハッピーエンドではないのか、という点です。もちろん問題が未解決ということは労使双方にとって不幸なことですが、不利益を直接被っているという意味でのアンアッピーなのは、従業員である、という点が重要です。
つまり、見方を変えると、会社にとって、あるいは含むところがって、恣意的な対応をした上司らにとっては、してやったり、の事例である、ということになります。もっとも、このような見方でお読みいただくとすれば、それこそブラックのそしりを受けかねないのですが、そうした状況に陥らないために、その前に会社として、どう対応すれば、より円満な解決に至ることができたのか、問題の上司には、どのような働きかけをすることが適当だったのか、などをお考え頂く材料として頂きたい、という思いがあります。
リスクを実感して頂くことで高まる労務リスクへの関心
どうすれば労務リスク管理にご関心をお持ちいただけるのか…「一度大きなトラブルに遭ってみればいい」などの乱暴な意見もありますが、社内でトラブル対応についての関心が高まってくれば、組織として取り組む契機にもなろうかと思います。ですので、どなたでも、関心を持ちの、出来るだけ多くの方にお読み頂きたいと思っています。
確かに、一度大きな労務トラブルに遭遇した組織では、労務管理に対する関心がとても高くなるのは事実です。しかし大きな負担を伴うトラブルに遭遇するリスクを事前に回避することができればそれに越したことはありません。そこに「人事労務のリスク管理メモ」の意義があります。トラブル事例をお読みいただくことで、トラブルの疑似体験ができます。トラブル対応のシミュレーションができると思います。
裁判事例と何が違うのか
マスコミなどでも話題となるトラブルと、この「人事労務のリスク管理メモ」で紹介している事例は何が違うのか、というと、マスコミなどで話題となるようなトラブルは、重大性や重要性に加えて、話題性に富んだものであって、確かに大切な情報ではありますが、おそらくは身近な問題としてとらえることが難しいものと思われます。あれは特別な問題で、うちとは関係がない、という感覚です。
一方で「人事労務のリスク管理メモ」が取り上げる事例は、裁判などにはならないような、今まさに職場で起きている、あるいは起きていてもおかしくない身近な事例です。身近でありすぎるために、経営者の皆さんからはあまりにリアルすぎて敬遠されるのかもしれませんが、身近な事例であることから、実際の問題としてとらえることができ、労務リスク管理のシミュレーションも可能となるのではないかと思います。
ぜひ一度はお読みいただきたいと思っています
特に、労務管理に携わる総務などのご担当の方で、興味をお持ちいただける方には、ぜひ継続してお読みいただきたいと思っています。
そして、何かお困りの際に、この「人事労務のリスク管理メモ」を思い出していただき、労務リスク管理に取り組んでいただける契機となれば、と思っています。そしてその際には、オフィスハラダのサポートをお役立ていただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
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